舞台と読書と、ときどきひとりごと

すきなもの、わくわくすることを気ままに書き綴りたいと思っています

Music Revolution! 感想

雪組さんのショー「Music Revolution!」の感想です。

結構前になってしまったので記憶が怪しい箇所もありますが、備忘録を兼ねて。

オープニング

お芝居の空気を吹っ飛ばすんだという勢いすら感じさせるだいもんのソロから始まり、物語性のある銀橋での歌い継ぎ、キャッチーな主題歌での全員での総踊りと最初から一気にテンションが上がりました。ロック調な音楽でギターベース?がじゃんじゃんと身体に響きます。そのままかちゃが残り、ひらめちゃんとのシーンへ。さっきまでの熱い空気から、一気にさわやかな感じになるのですが衣装はいかんせんそのままなのでなんとなく違和感があります。ステージ上で下級生(ゆめさんと有栖さん)がデュエットで歌っているのですが、美しくて素敵でした。

 

革命と独立

エネルギッシュなシーン。同じ文化背景を持っていながらも、異なるものを求める人たちが交わるのを、音楽とダンスで表現している…ようです。自由を求めて大地を踏み鳴らしながら踊るチーム(だいもん、翔ちゃんなど)と、統率されているスペイン兵たち(あーさ、ひとこなど)の対比が面白かったです。でもなによりここのシーンのみなさまのビジュアルが素敵すぎて見惚れてしまっていました…。

 

Jazz Sensation!

ジャズのシーン。このシーンが本作の中で一番好きでした。とにかく音楽もかっこいいし、ダンスもかっこいい!こういう場面のこういう振りが素敵!というわけではないんですが、一緒に身体を揺らして音楽に没入したくなるというか(もちろん客席でそんなことしたら迷惑なのでしません)、全員が踊るのって楽しい!というのを実感しながら歌い踊っている感じがして、見ていて楽しかったです。メインの咲ちゃんも、楽器もって踊っている縣くん、綾くんも、そして下級生もここで生き生きとして踊っていて最高でした。

 

Classic World

有名なクラシック曲での歌い継ぎ。最初あーさが銀橋で一人で歌うところから始まるのですが、場を支配していてスターオーラがありました。それぞれの衣装がビビットで、絵の具をぶちまけたような、とにかく目がちかちかするくらいカラフル。みんながはけては踊ってと繰り返すので、めちゃくちゃ体力使いそうだなと思ったシーンでした(ここのラスト、「威風堂々」の時に客席おりがある)

 

カノン

ひとこ中心のナンバー。ロック調の「カノン」に合わせてダンス選抜メンバーが踊ります。この選抜メンバーが全員踊れる踊れる。あゆみさん、ひーこさん、退団するジジくんはじめとして見事な統率が取れたダンスで、レベルが高くてどんだけ練習したのだろうと思ってしまいました。最後の全員でのフェッテも、誰も軸がぶれず、客席から自然と拍手が起こったのも印象的です。(東京でショーのみ休演している花束ゆめちゃんのスペースがぽっかり空いていて…本人も悔しかっただろうなと思います。早く元気に踊っている姿が見たいです)

 

Music is My Life

だいもんが常々、「音楽は人生だ」みたいなことを中村先生と語っているそうで、そこから生まれたシーンだそう(歌劇6月号)。真っ白な世界。音楽と出合い、仲間と出合い、というのが描かれているのですが、かちゃを含めた89期の3人がニコニコしながら踊っているのを見ると、それだけで泣けてきます。きいちゃんの清らかな歌声、組子たちのまなざし。温かい世界でした。

 

フィナーレ

私はフィナーレまでやってくるともう終わっちゃう、と思っていつも悲しい気持ちになるのですが、今回はフィナーレから盛りだくさんでありがとうございます、という気分になりました。

若手さんのシーン(ここでここぞとばかりにウィンクを飛ばして釣っている人がいた、どなただろう…もうちょっと詳しくなりたい)からロケット(潤花ちゃんのロケットガール、かわいい)、きいちゃんのソロ、黒燕尾と続きます。黒燕尾のあとに銀橋での歌い継ぎがあり、普段よりも多くの人が銀橋を渡っているのが個人的にはうれしかったです。

最後は「愛の夢」でのデュエット。だいもんときいちゃんが本当に幸せそうに踊っているだけで、穏やかな気持ちになりました。愛すみれちゃんの影ソロもとろけちゃいそうなくらい甘美で、うっとりしてしまった…。

パレードのエトワール、羽織夕夏ちゃんは透明感があってすごく素敵でした。雪娘は下級生にはおりんや有栖妃華ちゃんといった次世代歌姫がたくさんいてこれからが楽しみです。

 

最後に

音楽の革命という題名だけあって、アレンジされた古今東西の有名曲がたくさん登場し、目でも耳でも楽しいショーでした。個人的にはここ最近の中でもかなり好きなショーです!